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  1. 鹿児島県議会 1999-10-01
    1999-10-01 平成11年総務警察委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        ……………………         午前十時開会        …………………… ◯田畑委員長 定足数に達しましたので、ただいまから総務警察委員会を開会いたします。  ここで、傍聴者についてお諮りいたします。  鹿児島市武三の二十九の五、七ケ所正次さんから傍聴の申し出がありましたが、これを許可することとしてよろしいでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 2 ◯田畑委員長 御異議ございませんので、傍聴を許可することといたします。  本日は、警察本部、出納室、各種委員会関係の審査を行います。  最初に、警察本部関係の審査を行います。  議案第七九号の歳出予算補正を議題といたします。  初めに、警務部長の総括説明を求めます。 3 ◯加藤警務部長 それでは私の方から、お手元の配付資料によりまして、最近における県内の治安情勢及び今議会に提出しております警察費関係補正予算案の概要について御説明いたしまして、御理解と御協力をいただきたいと思います。  まず、最近における県内の治安情勢について申し上げます。  一点目は、本年八月末現在の犯罪情勢でありますが、資料は一ページをごらんください。  刑法犯の認知件数は一万一千二百七十二件で、昨年同期に比べ一千四件、八・二%減少しておりますが、これは、窃盗、主に乗り物犯が大幅に減少しているためであります。  そのうち重要犯罪認知件数は八十五件で、昨年同期に比べ十件減少しており、その大半が比較的短期間に検挙・解決に至っております。  特徴といたしましては、強盗事件認知件数が十一件と、昨年同期に比べ半減している一方、放火事件は二十二件発生し、昨年同期よりほぼ倍増していることが挙げられます。  九月には、鹿児島市下荒田におきまして、十九歳の少年が若い女性を殺害後、排水溝にその死体を遺棄するという極めて悲惨な凶悪事件が発生しましたが、事件認知から三日目に早期解決しております。  今後も、県民に著しく不安を与え、社会的にも多大な影響を及ぼす重要犯罪重要窃盗犯の検挙に重点を指向した活動を強力に推進してまいりたいと考えております。
     二点目は、少年非行の現状についてであります。  本年八月末現在の県下における少年非行の概要は、資料二ページでございます。  刑法犯で検挙・補導された少年は千三百九十四人で、昨年同期より六十七人減少しておりますが、依然として高水準の状態で推移しております。  また、シンナー乱用事案増加傾向を示すとともに、非行の前兆ともいうべき深夜徘回や飲酒・喫煙などの不良行為で補導された少年が九千九人に上り、昨年同期と比較しますと千五百四十人も増加しており、憂慮すべき状態が続いております。  このような実態を踏まえ、少年非行未然防止被害少年対策を強化しているところでありますが、今後とも、本年四月に新設しました「少年サポートセンター」を中核として、少年の健全育成を基本方針に、学校、地域社会少年ボランティアなどと緊密な連携を図り、街頭補導の強化や中学校・高校における非行防止教室の開催、少年を食い物にする悪質業者や暴力団などが介在する福祉犯罪の取り締まりを徹底するなど、少年に有害な環境の排除活動にも努めてまいりたいと考えております。  三点目は、銃器及び薬物対策についてであります。  初めに、銃器対策についてでありますが、県内におけるけん銃の押収状況は、資料三ページ(五)のとおりでございます。  昨年押収したけん銃十二丁のうち五丁が暴力団からの押収であり、また本年八月末までに押収したけん銃十二丁のうち三丁が暴力団からの押収であります。暴力団からのけん銃押収は減少傾向にありますが、これは、近年、暴力団によるけん銃の隠ぺい工作の功妙化が進み、その検挙が年々困難になっているためであると考えられます。  銃器犯罪に暴力団が介在している状況は依然として変わらず、暴力団からのけん銃摘発を強化することが、効果的な銃器対策の推進につながると考えられますことから、今後とも、捜査手法に創意工夫を重ね、多角的な取り締まりを徹底するなど、組織の総力を挙げた銃器犯罪対策に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、薬物関係についてでありますが、県内における薬物事犯取り締まり状況は、資料三ページ(六)のとおりでございます。  本年八月末現在、覚せい剤事犯で七十二人、大麻事犯で五人を検挙しております。  本年は、二回にわたる県警察、税関、海上保安部との合同捜査で摘発した外国豪華客船利用大麻樹脂密輸入事件におきまして、約三十三キロの大麻樹脂を押収するとともに、外国人被疑者四人を逮捕しております。また、笠沙町の海岸で覚せい剤約十九キロを押収しました事件につきましては、その後の捜査により、京都、石川の両府県警察との合同捜査事件として、さらに約百八十キロの覚せい剤を押収したほか、首謀者と見られる者を指名手配するなど、追及捜査中であります。  本県が薬物密輸の中継基地となっておると考えられますことから、関係機関との緊密な連携を図り、水際対策をさらに強化することはもちろん、徹底した薬物事犯取り締まりを進めていく方針であります。  四点目は、知能犯罪取り締まりについてであります。  本年八月末現在の知能犯罪の検挙・認知状況は、資料四ページ(七)のとおりで、認知件数二百三十二件、検挙件数二百八件、検挙人員三十二人となっております。  特徴としましては、金融機関などの職員による不正事案が後を絶たず、本年八月末現在で、既に、昨年一年間と同数の五件五人を検挙しております。また、本年は、元垂水市長、元長島町長に係る贈収賄事件を二件検挙しております。  知能犯罪は、社会的反響の大きい犯罪であり、今後、ますます悪質・功妙化していくことが予想されますので、引き続き強力な取り締まりを推進してまいりたいと考えております。  五点目は、暴力団対策についてであります。  本年八月末現在の暴力団の取り締まり状況は、資料四ページ(八)のとおり、小桜一家二十九人のほか、山口組関係者九十八人を含む県外暴力団百六人の合計百三十五人を検挙しており、昨年同期を七%ほど上回るペースで推移しております。  県内では、山口組の活動がますます活発化し、組織、構成員とも増加傾向にある一方、小桜一家は弱体化の兆しが見られるものの、依然として組織防衛などの諸活動を続けております。  警察では、今月を「全国暴力団総合対策特別強化月間」に指定し、全国的な暴力団に対する一斉取り締まりを実施する予定でありますが、本県におきましても、山口組の県内進出・勢力拡大の阻止と小桜一家の壊滅を最重点に、強力な取り締まりを推進していく所存であります。  六点目は、交通警察関係でありますが、資料は五ページになります。  本年八月末現在の交通事故の発生状況は(三)のとおりで、本県におきましては、車両保有台数免許人口が年々増加する中で、交通事故の発生件数が過去最悪の結果となった昨年を上回る勢いであります。  交通死亡事故につきましても、高齢者の事故が大幅に増加しており、憂慮すべき厳しい状況にあるものと受けとめております。  これから年末にかけまして、交通死亡事故が多発する時期を迎えますことから、新たに策定した「交通事故防止対策アクション・プログラム」を基本としまして、県民の交通安全意識の高揚を図るための重点的、集中的な各種キャンペーンを展開するほか、交通安全教育指針に基づいた高齢者を中心とする体験・実践型の交通安全教育街頭監視活動、悪質・危険かつ迷惑性の高い違反行為に重点を指向した交通指導取り締まりなど、各種対策を強力に推進しまして、交通死亡事故の抑止に努めてまいりたいと考えております。  次に、暴走族の取り締まりについてであります。  県内の暴走族は、資料六ページ(五)のとおり、組織活動を行う十グループ八十人、組織に加入せず、単独または少人数でゲリラ的に爆音暴走を行う二百九十六人の合計三百七十六人を把握しております。  本年八月末現在の暴走族に対する取り締まり状況としましては、道路交通法違反や窃盗、傷害等の刑法犯などで延べ千七十三人を検挙し、暴走行為車両不法改造車両など四百七十五台を押収しております。  今後も、あらゆる関係法令を駆使した指導・取り締まりを強化することはもちろん、先月、各警察署単位の協議会を拡大して発足しました「鹿児島県暴走族追放推進協議会」を中心に、地域住民はもとより、関係機関・業界等に対しまして、「暴走しない、させない、見に行かない」をスローガンとする暴走族追放「三ない運動」など、各種啓発・広報活動を展開し、暴走族を許さない社会環境づくり県民総ぐるみで取り組むよう働きかけていくこととしております。  七点目は、集団密航事件対策についてであります。  資料は七ページでございます。  集団密航事件は、本年八月末現在、全国で三十八件、七百十人を検挙し、依然として昨年を上回るペースで推移しております。  本県でも、志布志と阿久根の二つの港において、集団密航事件が発生しております。このうち志布志港の密航事件では、密航した中国人四人を逮捕しており、阿久根新港密航事件につきましても、密航を手引きした日本人に加え、密航のあっせん組織である「蛇頭」幹部の中国人を逮捕するなど、その逮捕者数は十人に上っております。  今後も、多発傾向にある密航事件に迅速・的確に対処するため、沿岸警備の強化はもちろん、海上保安部入国管理局など関係機関との緊密な連携を図るとともに、県民に対する広報・啓発活動を促進するなど、密航の防止と早期検挙に努めてまいりたいと考えております。  次に、今議会に提出しております警察費関係補正予算案の概要についてでございます。  資料は、議案等説明書の九ページから十ページにかけてをごらんください。  補正予算案の総額は一億八百九十五万一千円でありまして、主なものは、交番・駐在所の窓口業務拡大に伴う機器の整備に要する経費、警察用船舶装備品の整備に要する経費、公衆に不安等を覚えさせる行為の防止に関する条例の制定に伴う指導・広報等に要する経費、緊急地域雇用特別基金事業に要する経費、道路交通法の一部改正に伴う指導・広報等に要する経費などでございます。  なお、今回の補正後の警察費予算総額は、四百二十八億三千二百六十一万九千円となります。  以上をもちまして、総括説明とさせていただきます。  警察費関係補正予算案の詳細につきましては、会計課長の方から説明させますので、よろしくお願い申し上げます。 4 ◯田畑委員長 続いて、会計課長の説明を求めます。 5 ◯山下会計課長 それでは、警察本部関係補正予算案について御説明いたします。  議案書は四ページ、予算に関する説明書は三十七ページ、議案等説明書は九ページから十ページでございます。  議案等説明書により御説明いたしますので、九ページをお開きください。  まず、第二目警察本部費警察職員庁用費二十万五千円は、各種捜査活動を支援する通信指令システム、いわゆる一一〇番指令システムの関連機器を増設することに伴います電気料等維持管理などに要する経費でございます。  庁用備品等整備事業費一千六百十七万円は、住民サービスの向上と多様化する警察業務の効率化を図るため、県下の各交番・駐在所に小型複写機、いわゆるコピー機を整備するために要する経費でございます。  次の第三目装備費の九百五十五万八千円は、本年度、国から新たに警察用船舶が配備されたため、沿岸警戒や取り締まり、また海中捜索活動等に必要な装備資機材を整備するために要する経費でございます。  第四目警察施設費警察施設整備事業費一千二百六万二千円は、JR九州の西鹿児島駅構内ホテル建設計画に伴いまして、移転の必要が生じました鉄道警察隊事務所改修工事等に要する経費でございます。  第五目運転免許費の運転免許事務費六十七万二千円は、本年五月の道路交通法の一部改正に伴いまして、運転免許の更新や試験の手続・方法などを案内しておりますテレホンサービスシステムの内容を一部変更するために要する経費でございます。  次の十ページにまいりまして、第一目一般警察活動費五十八万四千円は、先ほど申し上げました、新しく配備される警察用船舶船舶電話等の電話料など、維持管理に要する経費でございます。  次の第二目刑事警察費六千五百三十二万一千円は、本年十月一日から施行されます、いわゆる不安等防止条例の制定に伴いまして、条例の趣旨や内容の周知徹底を図り、適正に運用していくための指導・広報と、先ほど申し上げました通信指令システムの機器増設、さらに緊急地域雇用特別基金事業としまして、屋久島における登山道及び周辺の危険箇所等調査業務及び暴力団情報管理システムの登録業務の委託に要する経費でございます。  第三目交通指導取締費の四百三十七万九千円は、道路交通法が一部改正されたことに伴いまして、改正内容の周知徹底を図るための指導・広報及びチャイルドシートなどの公衆用機材を整備するために要する経費でございます。  以上で、補正予算案の説明を終わります。 6 ◯田畑委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 7 ◯川原委員 今御説明いただいた中で、九ページのこの庁用備品等整備事業費というのがありまして、交番・駐在所の窓口業務の拡大に伴う複写機の整備に関する経費の補正ということでありますけれども、これ自体は別に全く異議はありませんが、若干関係がありますのでお尋ねをします。今議会の本会議でも、警察官の増員問題というのは何人かの方が言われて、本部長も「努力をする」という答弁をされました。その増員の問題とも関連があるんですが、交番・駐在所の窓口業務を拡大するという意味で、これは機器の問題ですけれども、できたらやはり人の問題も一緒に考えていただきたい。  例えば、私のところでも、ほとんど駐在所ですけれども、一カ所だけ交番を持っております。川辺の町の中に交番がありまして、商店街のど真ん中なんですが、そこでもいろいろ事故があったりあるいは見回りに出られますと、三人ともいらっしゃらないということが多々ありまして、商店街の皆さんもそうですし、町民の皆さんも、だれか留守番みたいな人でもと。駐在所の場合は奥さんがおられるわけですからまだいいんですが、逆に交番の場合は、三人の定員であっても、だれもいないという状況が生まれてくるわけです。  そういう意味で、鹿児島市内においては相談員ですかね、相談員という方々を何名か置いておられるんだろうと思います。大分その制度を進めてこられていますから、地方にもぜひ、窓口業務の拡大ということで、考えていただきたいというふうに思っているんですが、この備品と同時に直接警察官の増員はできなくても、今度は相談員という形での対応とかそういうものはできないものでしょうか。 8 ◯田之上地域課長 現在、交番相談員は県下に十七名を配置いたしております。これは、そういう警察官が不在の場合に相談事が多いところを優先して今やっておりますが、今後、川辺の方の必要性等を検討していきたいと考えております。 9 ◯川原委員 私のところの川辺だけじゃないと思うんですが、そういう必要のあるところにはぜひその制度を活用していただいて、警察官の増員が望ましいんでしょうけれども、なかなか思うようにいかない点がありますから、それにかわる形で、とりあえずという形で、その相談員の増加を図っていただくようにお願いを申し上げておきたいと思います。 10 ◯松里委員 先ほど会計課長さんに御説明をいただきました。若干聞き違いだったら申しわけないですけれども、刑事警察費の中で六千五百三十二万一千円計上され、屋久島の登山道云々というところがありました。もうちょっと詳しく教えていただければありがたいと思います。屋久島の登山道ですね。 11 ◯山下会計課長 緊急地域雇用特別基金事業のうち、屋久島における登山道など危険箇所調査委託ということで一千二百三十二万四千円計上いたしております。  内容的には、余暇の活用や趣味を求める国民意識の変化により、山岳登山者が増加し、特に屋久島にあっては、平成五年に世界自然遺産に登録されてから急激に登山者がふえ、山岳遭難も多発しているため、警察としましても、登山届の提出を呼びかけたり、登山者が多い時期には登山道のパトロールを実施するなどして、山岳遭難の防止と人命救助に最善を尽くしているところであります。  しかしながら、屋久島山系は山が険しく深い上に、天候の異変が激しく遭難の際の捜索活動も多大な労力と時間を費やすなど、困難を極めている現状にあることから、今回、登山道及びその周辺の危険箇所等調査委託し、今後の警察活動に活用していこうとするものであります。雇用人員につきましては四人、雇用期間は平成十一年十一月から十二年三月までの五カ月間でございます。 12 ◯田畑委員長 ここで、傍聴者についてお諮りいたします。  日置郡吹上町湯之浦五千百三十二、浜田等さんから傍聴の申し出がありましたが、これを許可することとしてよろしいでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 13 ◯田畑委員長 御異議ございませんので、傍聴を許可することといたします。 14 ◯松里委員 よくわかりました。  会計課長さんの御説明のとおり、本当にごもっともだと思います。この一千二百万円弱の調査委託、五カ月間ということでありますので、危険箇所等を調査していただきまして、山岳登山等の遭難におけるいろいろな警備体制の充実のために頑張っていただきたいと思います。 15 ◯田畑委員長 ほかに質疑はありませんか。 16 ◯四元委員 山下会計課長、各交番・派出所のコピーのことだろうと思って聞いていましたが、ファックスはどうなっていますか。今、緊急を要するやりとりとかファックスの時代になってきておるんですが、充足度はどんなぐあいですか。 17 ◯山下会計課長 ファックスにつきましては、駐在所・交番すべて整備されております。 18 ◯青木委員 第二目の刑事警察費に関連してお尋ねをします。いよいよきょうから、公衆に不安等を覚えさせる行為の防止に関する条例がスタートするわけですけれども、この予算六千五百三十二万一千円のうち、公衆に不安等を覚えさせる行為の防止に関する条例の指導・広報というのはどのぐらいになるんでしょうか。 19 ◯山下会計課長 不安防止条例の制定に伴います広報・取り締まり経費でございますけれども、総額では六百四十万六千円でございまして、そのうち広報の部といたしまして、パンフ、ポスターなど印刷費が百七十九万六千円、テレビ広報が二百一万六千円、テレビスポット作成委託が八十四万円、ラジオ広報が十六万一千円、部内教養経費といたしまして、解説書などの印刷費が九十五万一千円、巡回指導旅費等に六十四万二千円、計の六百四十万六千円でございます。 20 ◯青木委員 それらの広報などをいたしまして、きのうもちょっとニュースで、いよいよスタートの報道がなされました。準備体制、おさおさ怠りのない陣容で臨んでいただいていると思いますが、スタートに当たって何か報告するようなことがございましょうか。 21 ◯岩井田生活安全部参事官 本日からこの不安防止条例は施行になったところでありますが、七月十三日にこの条例が公布されまして以降、警察といたしましては、まず一つには県民に対するこの条例の周知徹底、今申し上げましたようないろんな広報紙あるいはマスコミ等にお願いしたそういう広報、こういうもので徹底して実施してきたところでございます。  また、部内対策としましては、警察官に対する教養、これを全警察署を巡回しまして指導いたしましたほか、本部内に勤務する警察官に対しても、全警察官を対象に、この条例の内容あるいは捜査要領等について徹底して指導をいたしております。  今後は、引き続きこの広報を継続するとともに、この条例の効果的な運用を図っていく方針でございます。 22 ◯青木委員 これは全国に先駆けてのことでしたから、いろんな問い合わせ、各県からあったと思いますが、どのくらいの関心を集めておりますか。 23 ◯岩井田生活安全部参事官 確かにこの条例が公布されましてからは、県民はもちろんでございますが、全国的にも大きな反響を呼んでいるのは事実でございます。相当数の問い合わせが警察の方にも寄せられているんですが、昨日現在で、いろんな大学関係者とか官公庁あるいは全国の警察本部、こういうところからの問い合わせが三十三件、それと今回条例で規制する行為で、現在被害を受けておられるような方、こういう方々と思われる人たちから十九件の相談とかそういうものを受けております。 24 ◯高橋委員 交通指導取締費チャイルドシートの件でございます。指導・広報に関する経費の補正ということで出ているわけでございますが、チャイルドシートも、高額なものから低額、それぞれいろいろ範囲があるようでございます。車の販売店あるいはチャイルドシートの販売店、そういったところとの連携また取りつけ指導、そういったものはどうなっているのか、どのように指導されていこうとされているのか。 25 ◯堀之口交通企画課長 チャイルドシートのレンタル事業ということになると思いますけれども、現在、有料でやっているところが三社ございます。それと現在、無料のレンタル事業ということで、先般新聞に載りましたけれども、交通安全協会等とか、ほかの各地区の交通安全協会が無料の貸し出しをやるというようなことで現在やっておりまして、このレンタル事業につきましても、大体三カ月で三千五百円ないしは五千八百円という幅がございます。そういう値段もありますけれども、大体今、無料のレンタル事業、これがふえてきている状況だということでございます。 26 ◯田畑委員長 販売店とのかかわりをもう一点言われたかな。 27 ◯堀之口交通企画課長 販売店としましては、各自動車メーカー、これはトヨタ、日産、それからいわゆる農機具のメーカー、こういうところがチャイルドシートの販売店になっております。 28 ◯高橋委員 そこで、実際使われる方々への取りつけの指導というか、そういった指導に関してのさらなる当局からの指導というのはされているんですか。 29 ◯枦 交通部長 ただいまの御質問ですけれども、チャイルドシートを販売している業者といいますか、業界は、先ほど企画課長が説明したとおりでございます。  そういう広報活動あるいはチャイルドシートの着用促進活動についての参加状況はどうかという御質問じゃなかったのかと思いますけれども、交通安全協会あるいは各自治体等の活動、それと二十一日だったですかね、二十一日から運用を開始しています、種子島の「チャイルドガード21」という民間のボランティア団体等があります。そういう方々が現在、主にチャイルドシートのレンタル活動をやっております。後もってといいますか、おいおい販売業界の方々もそういう活動に御協力いただけるものと考えてはおります。  それと、着用の促進についてといいますか、正しい着用の仕方についての行政側の指導はどうかという御質問でございます。警察部内の交通課員を集めての指導というのはもちろんでございますけれども、交通安全協会の職員あるいはJAF、ああいう方々の御協力も得ながら県下各地で、正しい着用の推進について指導を行っているところでございます。時々新聞等で広報といいますか、実施状況についての報道もなされているようでございますけれども、正しい着用についての指導も行っているところでございます。 30 ◯内 委員 九ページの装備費のところでお尋ねしたいと思いますが、先ほど会計課長の方で説明をいただくときに、警察用船舶の装備ということでお話しをいただきました。この中身につきまして、もうちょっとお話しをしていただきたいと思います。  なぜかといいますと、今非常に外国との、密入国の問題、それから水際作戦等の問題、麻薬の取り締まりの問題、いろいろ今、船舶を使ってのそういうものが多いわけですね。だからどの程度、言うなれば今、警察用の船舶がそれに対応できる装備を持っているのかを含めて、ちょっとお話しをいただきたいと思います。 31 ◯山下会計課長 主な装備品について申しますと、港湾無線機、船舶電話、ワンボックス型検索装置、暗視装置つき双眼鏡、探照灯、投光機、オートパイロット、ソナー、電動サイレン、こういったような装備品でございます。 32 ◯内 委員 この程度のもので、今、警察用の船舶としてはフル装備になっているんですか。 33 ◯山下会計課長 警備艇につきましては、総トン数と申しますか、これもさほど大きいものじゃございませんので、余りいろいろなのをつけますと、今度はかえって沈んでしまう危険性もございますから、大体この程度で、しかも沿岸部の警戒ということで、足りるんじゃないかというふうに考えております。それであとは、海上保安部とかそういうところの船舶とはちょっと性格が違うんじゃないかと思います。 34 ◯内 委員 結局、海上保安庁も船を持っていますし、警察も持っているんだと思いますが、そうしますと、警察が持っております船舶の足というのはどのぐらいの速さなんですかね。 35 ◯山下会計課長 速さの方ですか。(「はい、そうです」という者あり)  今回の新しい船舶につきましては、最高で四十ノット、常用といいますか、これで三十三ノットと非常に速度は出るような設計になっております。 36 ◯内 委員 外国のいろいろな不審船が入ってきている場合等におきましては、特に見かけは悪いけれども、非常に船足が速い。追っつかない。海上保安庁の船さえ追っつかないという状況があるわけですね。  だから、もうちょっと船足の速いものでなければ追っつかんと思いますが、今、話を聞きますと、かなり速い足を持っているようですので、これらを使ってぜひいろんな取り締まりに全力を挙げてほしいと思っています。 37 ◯田畑委員長 ほかに質疑はございませんか。  ほかに質疑がないようですので、議案第七九号の歳出予算補正についての質疑を終了いたします。
     なお、議案第七九号の採決につきましては、この後の出納室にも関連しますので、一時留保いたします。  次に、陳情の審査を行います。  新規の陳情第一〇〇六号公職選挙法違反と見られる文書(怪文書)が多数郵送された事実があるので、県議会で調査を要望を議題といたします。  捜査第二課長の説明を求めます。 38 ◯吉見捜査第二課長 捜査二課関係の陳情第一〇〇六号、公職選挙法違反と見られる文書が多数郵送された事案に対する調査を求める陳情につきまして御説明申し上げます。  この陳情は、「首長公選の実態はどうか、地方の時代実現に選挙の問題点を考える会」代表、七ケ所正次さんから提出のあったものでございます。  陳情の趣旨は、任期満了に伴い、平成十一年八月十七日告示、八月二十二日投票の日程で、無所属、新人二人の争いとなった日置郡吹上町長選挙において、告示の十七日に公職選挙法違反と見られる文書が、同町の自治会長など多数の町民に郵送されていることについて、県議会で調査し、対策を要望するというものでございます。  これに対します執行部の意見でございますが、陳情者から提出された文書の内容を見る限り、これを数人に頒布すれば、公職選挙法の第百四十二条違反(文書図画の頒布)の文書に該当するというふうに判断できます。  県警としましては、現在、地元署の加世田署におきまして同事案を認知し、当事者である両陣営関係者からの事情聴取あるいは頒布先等について、現在捜査中であります。  以上のようなことから、当該陳情につきましては、県議会により調査する案件になじまないのではないかというふうに判断いたします。 39 ◯田畑委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 40 ◯内 委員 今、課長の方で説明がありましたように、この種の問題が、今、捜査をされていらっしゃるわけですから、議会としては確かになじんでいかないと思っております。問題は、正式にそれが頒布されておるとするならば明らかにここに書いてありますように、しっかりと調査をしていただきたい、そういうことです。  だから、えてしてこういう政争の問題といいますのは長く尾を引いていきますんでね、以前にもあったという話を聞いておりますが、そこらは私たちが関与する問題じゃございませんので、きちっと司直の方でやってほしいという思いが私はあります。 41 ◯青木委員 捜査中ということでありますので、お答えになれない部分はそのようにおっしゃっていただければいいんですが、この陳情者から出されている文書については、現場では認知をされているんでしょうか。 42 ◯吉見捜査第二課長 地元署の方におきまして、当該文書、そこについては認定を受けまして、所与の捜査として捜査中でございます。(「わかりました」という者あり) 43 ◯田畑委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 44 ◯田畑委員長 質疑がないようですので、陳情第一〇〇六号についての取り扱い意見をお願いいたします。 45 ◯四元委員 ただいまの陳情について、私どもも種々論議をさせていただきました。議会になじまないのじゃないかという意見もあったわけでありますが、ただ、県民、市民の提案権という権利は尊重すべきではないかということで、そういった意見等もいろいろ交わしたわけであります。ただいま捜査第二課長の説明を聞きますと、この件については捜査中ということでございますので、その推移も見守っていきたいということで、継続審査としての取り扱いをお願いをいたしたいということであります。 46 ◯田畑委員長 継続審査の意見がありましたが、ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 47 ◯田畑委員長 ほかに御意見もないようですので、陳情第一〇〇六号については、継続審査すべきものと決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 48 ◯田畑委員長 御異議ありませんので、陳情第一〇〇六号については継続審査すべきものと決定いたしました。  次は、県政一般についてであります。  質問をお願いいたします。 49 ◯加治屋委員 警察に主導していただいて、鹿児島県あるいは市町村、それから九電等とぜひ協議していただきたいと思っているんです。実は、前にJRの踏切安全対策で大変警察のリーダーシップを発揮していただいて、県、国、市町村で成果を上げていただいたそのことを考えているんですけど、皆さんもよく見かけられると思うんです。国道、県道、市道すべて含めて、看板・広告がすごくはんらんしているんですね。これは警察の範囲じゃなく、国、県、市町村、九電含めたことなんでしょうけれども、街路樹の中に大きな車の宣伝の看板とかですね、すごいんですね。  これは交通安全の上からも大変危険だと思っています。またひどいのになりますと、警察の信号機の電柱にもポスター等が張られている事実、見たりしているもんですから、例えば九電の場合は電柱、これは九電の範囲で指導されるわけですか。そして信号機の電柱は警察の範囲で注意されるんですか。それとも県道ののり面のあたりに看板が立っているのは県が指導すべきなんですか。そこのあたりをおわかりになっておれば教えていただきたいと思います。 50 ◯野角生活保安課長 街頭の街路樹あるいはフェンスですかね、いろいろありますけど、ここに掲出することは、県の屋外物条例に違反いたします。この件につきましては、県、市、国もそうですけれども、年間一回、二回の会議が持たれまして検討されております。確かに今現在出ている状況につきましては目に余るものがありまして、取り締まりについて責任を負う者として大変反省をしておるところですけれども、早速、県、関係向けに我々としまして対策を協議したいと思います。 51 ◯加治屋委員 けさもサンロイヤルホテルの前を走ってきたんですけど、あの道路の中央にベルト地帯があるんですね、立派なのがあるんです。あの中までですね、大きな看板ですよ。左折するのに看板をよけて私は入ったんですけど、ああいうのがまかり通っていいのかなあというのもありますし、またいろんな政党のポスター等も最近、電柱等にあるし、そういう意味では、徹底した規制をしていただかないと、にぎやかなんですね。切れの看板等が道路に風で揺れている。格好はいいですけど、非常にいろんな意味でよくないと思いますし、ぜひ警察がリーダーになっていただいて、関係機関に強く御指導していただくように要望しておきたいと思います。 52 ◯田畑委員長 もしコメントがありましたら、どうぞ。 53 ◯田口交通規制課長 信号機につきましては警察の直接管理するものでございますので、政党のポスターとか看板とかそういうものがあれば、掲示者にその都度、撤去するようにやっております。(「お願いします」という者あり) 54 ◯川原委員 これまで四月から県内の視察をさせていただきました。警察署も幾つか視察をさせていただきましたので、そこで感じましたことを二点だけお尋ねいたしたいと思います。  まず一点ですが、この間、南署に参りました。そのときに、その管轄区域の問題として抱える地域の人口、面積等もあるんでしょうが、市内三署ありますけれども、平等にするのがいいのか、人数を違えればそれなりにするという管轄の仕方というのはあるんでしょう。何も平等だけとは思いませんが、ただ、おられる人員と管轄区域の人口とを比べますとアンバランスかなと。しかも、中央署ができたばっかりで非常にいい建物の中で、南署は窓ガラスなんかもなかなかあかないとか、いろいろ不自由をかこっておられる実態でありました。そういう実態と、しかもその所管の抱える人口あるいは抱える今度は署員の数等を比べますと、ちょっと見直しをされた方がいいのかなという、これは部外からの思いでしたけれども、感じましたので、その辺をどういうふうに思っておられるのかということを、まず一点お尋ねします。 55 ◯加藤警務部長 警察署の管轄区域といいますか、管轄区域内の人口等に応じた警察署員の人員の配置をすべきではないかという、それが対応できているのだろうかという意味での御質問だと思いますけれども、確かに警察の各署に対する定員の配置につきましては、人口も大きな要素になりますけど、そのほかに、事件ですとか、あと事故、交通事故等の発生件数ですとか、そういったものを勘案して配置することにしております。  御指摘の南署の場合につきましては、その人口、事件、事故、どれをとっても確かに非常に負担が大きい警察署でございまして、それに対しましてはできる限り部内の人員の効率的な配置という観点から、できる限りシフトを、要するに重点を置いた人員配置をするようには考えているところでございます。  ただ、逆に言いますと、少なくとも全体の増員がない限りは、どこか人口の少ないところ、また事件・事故の少ないところから人を持ってくるという形になりますけれども、それにつきましては、またその地域の住民とのいろいろな兼ね合いがございまして、地域の住民の方々また市町村等の自治体の方々からも、例えば人口が減っている地域であっても駐在所を残してほしいとか、そのような要望もあるわけで、そういった鹿児島県内全体の事情というものを勘案しながら、できる限りの措置をとっていこうとしているところでございます。そのあたりについては当局といたしましてもできる限りの努力をしているつもりでございますので、ぜひ御理解をいただければと考えております。 56 ◯川原委員 事情はよく理解をいたしますが、せっかくそれだけ頑張っておられるんであれば、職場環境もいまいちと思いますので、できるだけ早い機会に職場環境でもよくなるような御努力をいただければと、我々もまた側面からお手伝いできることはいたしたいと思いますけれども、そのようにお願いします。  それから二番目ですが、最初の時期に志布志署に参り、これは私、ちょっと監査委員のときにも感じていたんですけれども、先般、同じく南署に参りました。志布志と南、どういうことかといいますと、外国船舶等が出入りをする、そういうものに対する所管をしておられる警察署なんですが、鹿児島県も外国人を見ることが珍しくなくなってまいりましたし、いろんな船舶の出入りも多くなってまいりましたから、また外国人の犯罪も先般ありましたし、そういうこと等を考えていきますと、これからやはり警察の皆さんが治安を守っていくという面からは、あるいはまたそういう事件等の捜査に関しても外国人等も対象になっていくわけでありますから、外国語の対策といいますか、そういうことが非常に必要になってくるんではないかなと。またそれが十分でないと、やはり通常の会話と違いますから。  一面、新聞等で見ますと、加治木署でありますとか、二、三の警察署で、自分たちで自発的に通常の案内だとか、そういう意味の外国語に対するお取り組みをいただいて、非常にすばらしいことだと思っておりますが、そういうことだけでは、今度は現実に犯罪とかなってまいりますと間に合わない面があります。そういう方面の捜査に対する外国語の充実、英語が基本にはなるんでしょうが、これが今度は英語だけじゃなくなるんだろうと思いますので、そういうこと等を含めて、その辺はどういうふうに考えておられますか。 57 ◯井之上警務部参事官 最近のいろんな国際情勢、国際犯罪の発生等を踏まえまして、現在、国際化に対応する語学力向上のための語学研修を意欲的にしているところでございます。  現在、国際捜査研究所語学研修科などに語学研修生といたしまして四名入らせております。これは、英語、韓国語、北京語が二人でございます。  それから、県の自治研修センター主催の語学研修、これはハングル講座でございますけれども、前期は九月二十二日まで半年間ございましたが、本部から三名、中央、南から二名受講しております。引き続き後期が間もなく始まりますけれども、これにも四名受講させる予定でございます。  それから語学専門学校への委託教養も実施しておりますが、これは本部の施設内で、英語が二十一名、中国語八名といったような二十九名を受講させております。  それから警察署でも、川内、志布志、名瀬、種子島の各警察署で実施しております。  それから初任科生対策、春から警察学校に入っております学生に対しましては、女性警察官を配置いたしまして、初任科生に英会話授業を実施しております。  そのほか、先ほどお話ございました語学クラブを各警察署に結成しております。現在、十一署で実施をいたしております。  語学研修につきましては以上のような状況です。 58 ◯川原委員 それなりにやられているということはよくわかりましたけど、今後どういうことがあるかわかりませんので、そういう事態にも対応できるような準備をぜひしておいていただくようにお願いを申し上げて、終わります。 59 ◯内 委員 南署に行きまして思ったんでしたけれども、非常に老朽化しておって、狭い。中を見ましても、なかなか窮屈な感じがするんですけれども、あそこの建てかえ問題についてはどういうふうになっていますか。 60 ◯濱田警務部参事官 南警察署につきましては、御指摘のとおり、四十四年の建築でございましたし、当時の署員からしますと、現在数十名増員もされております。そういった関係で、勤務環境が極めて悪い上に、警察署を利用される方々にも不快な思いをさせているというのが現状でございます。それを踏まえまして、近い将来、改築をお願いすることになると思いますので、その節はよろしくお願いいたします。  なお、何年度というのは、事務段階でこうしたいといった要望はございますが、この席では御遠慮させていただきたいと思います。 61 ◯内 委員 予算の伴う問題ですけれども、しかしながら、行ってみましてね、これはやっぱり環境は整備してやらないかん。これだけ鹿児島県の治安を一手に引き受けて、南の方は南の方でやっていただく、全体は警察がそれを一緒にやっているんですから、そういう労働条件も含めましてね、やっぱりきちっとやらにゃいかんですよ。  そのためには警察の方から、県の方に対する予算の獲得なりそういうものをやっていきながら、我々もできる部分で後押しをしていくと、こういうふうに思っていますので、ぜひとも早い機会に、今後そういうものをやってほしいと思っています。非常にかわいそうでしたね。 62 ◯青木委員 二、三、質問をしたいと思いますが、その前に、今、内委員から大変ありがたい御意見をいただきまして、私、四元委員、一緒に南署管内で生活をしておりますので、ぜひその窮状を御理解いただいて早急な整備をお願いしたいと思います。  それと、これは年内の課題なんですけれども、国家公務員の定数の問題があって、南署を警視正配置の署にしてほしいという地元の希望も長年の切なる願いでありまして、署の格上げというわけでもないんでしょうが、人員配置の中でぜひ御検討をいただいておきたいと思います。  一つ目は、地方分権一括法案の成立に伴って、県も大車輪で作業を進めているんですけれども、警察関係は手数料だけでしょうか、何か準備を今、しておられると思うんですが、概要を教えてください。 63 ◯永福警務課長 地方分権の推進を図るための関係法律の整備に関する法律が本年七月十六日に公布されまして、さらにこれに関係した政令等が十月中旬以降に公布される予定でございます。警察関係では、この法令廃止に基づきまして、手数料の関係につきまして条例の制定が必要となるのが、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律あるいは古物営業法、質屋営業法等であると考えております。  また、現在制定されております道路使用許可に係る手数料の徴収に関する規則、質屋営業に係る許可証に関する許可事務についての手数料の徴収に関する規則の二規則につきましても、この廃止に基づきまして条例制定を考えるところでございます。 64 ◯青木委員 これは全国にまたがる手数料ですから、標準額が示されるということで理解してよろしいですね。 65 ◯永福警務課長 まだ国の政省令が出されていないので、明確に申し上げる状況にはございません。 66 ◯青木委員 二つ目は、報道でもちょっと聞いたんですけれども、九州・沖縄サミットに向けての準備、訓練、打ち合わせというものが進んでいるようにお聞きしております。それで、海上保安庁との共同訓練といいますか、準備などもあると思いますし、海、空、陸の備えといいますか、特に、宮崎、福岡、沖縄といったところへの支援なども含めて、準備の現状をちょっと教えていただければありがたいんですが。 67 ◯上原警備部参事官 現在、九州・沖縄サミット警備連絡室というのを設けましていろいろ取り組んでおりますが、実はこの連絡室を本日付で「対策委員会」というふうに名称を変えると同時に、本部長をこの委員会の委員長といたしまして、人員も若干ふやし体制を強化して、さらに警備体制の検討とかあるいは部隊員の訓練とか、県民への協力要請とか、そういうものをさらに強く推進していこうということで取り組んでいるところであります。 68 ◯青木委員 鹿児島はどっちかというと応援をする方なんでしょうけれども、少し前広にお願いをしたいことが一つございまして、それは空港とか港での警備のあり方なんです。  東京のサミットなんかでも、羽田空港へ行きますと、ちり箱はなくなる、灰皿ももうないとか、かなり大がかりな体制の整備をされます。何というんですか、我々が空港に入るときも、荷物を完全に調べるというようなことがあって、これは必要なことだと思いますけれども、県民の側から見ると、前広に周知をしておいていただかないと、時間がかなりかかって乗りおくれるということもあるかもしれませんし、また突然、荷物を検査されて不快な思いをするかもしれませんし、ぜひ事前の周知ということについて御配慮をいただいておきたいと思います。  それから三つ目ですけど、先般、二十一世紀の交通を考える勉強会、議会の方からもたくさん参加をさせていただいて、大変私ども勉強になったわけですけれども、その中心になっております考え方というか、UTMSということについて勉強しました。  そのときに、私もちょっと理解力がなかったのかもしれませんが、たしか本部長が二〇一五年までに鹿児島でも整備をしたいと、こういう決意を表明されておられたんです。鹿児島で整備をします新しいシステムは、まずAMIS(交通情報提供システム)、それからMOCS(車両運行管理システム)、それからPTPS(公共車両優先システム)といったような順番で流れていくんだというふうにお聞きしたんですが、間違っていればまた正しいことを含めて教えていただきたいと思うんですけれども。 69 ◯田口交通規制課長 ただいま質問のあったとおりの順序ですが、最初にAMIS(一般情報提供システム)ですが、これは来年の四月からでございます。それから公共車両優先システム(PTPS)、これにつきましては近い将来ということで、大体三年後ぐらいをめどにしております。その次が運行管理システム(MOCS)、これは十五年ごろまでにということでございます。 70 ◯青木委員 そうすると、これらの財政的な裏づけというか、そういうものは担保されているんですか。 71 ◯田口交通規制課長 警察の管制センター並びに制御するシステムの道路上につけるものについては、国の方から補助ができます。来年の四月から行うAMISにつきましては、中央装置を全部管制センターにつけますが、部外のユーザーの方々はカーナビゲーションをつけていただくと、カーナビゲーションを通じていろんな情報提供をするということであります。例えば交通の渋滞情報とか所要時間とか、それから交通事故の発生状況とか、それを提供いたします。カーナビゲーションを搭載した車両に対する情報提供であります。  それからPTPSにつきましては、バス協会、バス業者になろうかと思いますので、それらにつきましては、これからその協会等とよく検討いたしましてします。警察の行うインフラ整備につきましては、国の補助事業であります。 72 ◯青木委員 特にPTPSについては、警察が行われるインフラは信号機の制御、それから優先レーンの設定というようなこともあると思うんですが、やっぱり道路管理者、再々私も何回か質問しますけれども、道路管理者とバス事業者、それから沿道の地域住民の協力がなければなかなか実効性が上がらない。特に沿道に住んでおられる地域住民の方々の理解が得られないと、実効性を確保できないわけですよ。  その辺のところも町内会とか商工会であるとか、いろんなチャンネルを使って引き続き御努力をお願いしたい。協議会みたいなものをつくって啓発活動に努めるとか、警察のインフラ整備はこれはこれで大変結構なことだと思うんですけれども、実効性を確保するために今後とも御努力をお願いしたいと思います。 73 ◯田畑委員長 要望ですね。(「はい」という者あり) 74 ◯高橋委員 先ほどの語学の国際化対策の関連でございます。今お話もございましたサミットの問題あるいはまた屋久島世界自然遺産会議の開催の問題、いろいろ各国から来られて、対話にいたしましても、単に英語とか韓国語、中国語、身近な国だけで済まされる問題でもないわけです。警察の方でも内部だけの語学じゃなくて、協力団体があろうかと思うんですけれども、協力団体の中でそういう語学のできる方々、そこら付近との連携というのはどうなっているんでしょうか。 75 ◯神之門刑事部参事官 通訳の問題だと思いますけれども、まず県警の部内におきましては二十七人の通訳人がおります。内訳は、警察官が二十四人、一般職員が三人で、七カ国語に対しまして通訳が可能であります。部外の通訳人としまして六十七人、十一カ国語に対応できます。  そのほか足りない分につきましては、九州各県警との連携によりまして、通訳人の相互応援という形で対応しております。 76 ◯高橋委員 この六十七名という方は、専属のプロなんでしょうか、それともボランティア的な方々なんでしょうか。 77 ◯神之門刑事部参事官 委嘱しております部外通訳につきましては、いわゆる通訳のプロであります。内訳としては、英語が二十八、中国二十、タガログ十二、韓国二、スペイン五、ドイツ語二、インドネシアが一、パキスタン一、ヘブライ語一、マレー関係が一という形であります。  この方につきましては、それぞれの通訳の時間によりまして、それ相応の規定の報償は支給されている状況です。 78 ◯高橋委員 南北六百キロを抱える鹿児島県といたしましては、密入国の問題もありますし、そういう当事者の方々は、英語がしゃべれればいいんですけれども、往々にしてしゃべれないケースがあったり、また国においても地方の方言等があったりしてなかなか通じない場合があると。  各自治体それぞれに、九十六市町村の中で、しゃべれる職員の方々もいらっしゃるでしょうし、またその地域に住んでいらっしゃる方々あるいはさまざまな外国関連の企業、そういったところに勤めていらっしゃる中でも、さまざまな国の言葉に堪能な方々もいらっしゃるでしょう。そういった自治体と連携し、ボランティア団体登録制度と申しますか、ボランティア登録というような形でも連携がとれていけば、いざとなっても、遠隔地であっても何らかの早急な措置もとれていくんじゃないかと思うんですが、そこら付近についてちょっと見解をお聞かせいただきたいと思います。 79 ◯加藤警務部長 先ほど刑事部参事官から答弁がございましたのは、基本的には犯罪捜査の通訳として登録している人間ということでございます。もちろん警察の仕事の中でも、サービス的なものと犯罪捜査というものと両方ございまして、その犯罪捜査の場合などは特に、必ずしも相手が素直にしゃべるとは限らないものを通訳しなければいけないわけですので、それだけ高度な能力が求められることになりますけれども、ボランティア的に例えば道案内だとかサービス的なものをする場合については、むしろそういう問題というのはもう少しハードルが低いのかなという、そういう意味で二つに分けて考える必要があると思います。  今先生が御質問の件というのは、むしろそういうサービス的なことができるようにという部分が大きいのではないかと思います。そういった面についてはもちろん、先ほどおっしゃいました協力団体ですとか、あと自治体ですとか、そういったものと連携をとって、実際に語学が必要になった場合に、何といいますか、御協力いただける方々というのをリストアップしておくというのは、各所属単位でもまた県全体としての単位でもできることと思いますので、今後、検討していきたいと考えます。 80 ◯高橋委員 わかりました。  次に、暴力団員の構成状況でございます。これは毎回出される問題でございますけれども、現状ということで、活動している人数と申しますか、ここに犯罪検挙状況は書いてあるわけでございますけれども、現在どういう状況なのか、人数的な点についてお聞かせをいただきたいと思います。 81 ◯吉見捜査第二課長 県内における暴力団情勢でございますが、結論から言いますと、平成八年以降、県外暴力団が年々多くなってきているということでございます。現在の数でいきますと、山口組を中心とする県外暴力団が県内に三十数組織の三百人ぐらいということを把握しておりまして、その活動拠点は、鹿児島市とそれから大隅半島、その他少人数で県内一円ということでございます。  小桜の方は、ことしの八月末現在では、十三団体の構成員九十四人、準構二百十九人の三百名余りということでございまして、今、県警では、小桜の壊滅と県外暴力団の県内進出阻止ということを最重点に掲げて、取り組み強化を図っているということでございます。 82 ◯高橋委員 平成八年度ぐらいから県外がふえてきたということでございますけれども、この平成八年度ぐらいからの動向について、わかっていたら教えていただきたいと思います。それと、まだこれからふえるような見通しなのかですね。だんだんだんだんふえてきているのか。 83 ◯吉見捜査第二課長 八年からふえてきたといいますのは、検挙実績からの分析でございまして、それまでは県内暴力団組員が、十のうちに六割とか七割とか多かったんですけど、そのころから逆転減少が生じてきた。この背景は、一つは、暴対法が平成四年に施行されまして、中央の方で、しのぎといいますか、資金を得る活動が難しくなったということで、地方の方に流れてきたんじゃないかというのが一つあります。それから二つ目には小桜の衰退と、これは幹部級の引退、新規組員の加入がきかないというのが背景にあるんじゃないかというふうに思っておりますが、もう一つは暴排活動の効果、取り締まりの成果というのもあるんじゃないかというふうに思います。  最近の特徴は、やはり山口組を初めとする県外暴力団が企業恐喝ですね、企業恐喝あるいは傷害、それから覚せい剤、恐喝罪ですか、こういう何でも資金になるためなら手段を選ばずにどのようなことでもやるというようなのが実態でありまして、特に山口組をターゲットとした取り締まりが急務であるというふうに認識しております。 84 ◯高橋委員 はい、わかりました。  それではあと一点、交通事故防止の問題でございますけれども、高齢者の事故が非常に多いということで、先般、当事者あるいはまた被害者、特に道路横断という点で多いということをお伺いいたしました。実技的な指導という説明もあったわけでございますけれども、この実技指導、どういう形でされているのか、ここら付近の現況についてお聞かせをいただきたいと思います。 85 ◯堀之口交通企画課長 実技指導の実態ということだろうと思いますけれども、私ども警察としましては、高齢者の方に実践・体験型、いわゆる経験していただきたいというようなことで、運転適性診断車「さわやか号」という車を持っていきまして、そこの集まっていただいた方に実践的な体験をしていただく。あるいは本県で初めて取り入れました実験型の歩行者交通安全シミュレーター、道路を横断するときに自分の歩く速度と車との関係をシミュレーターを使いまして実際に体験いただく。  それから、いろんな訪問指導制度というのがございまして、その場で体験したりあるいは一口アドバイスということもやったり、今度取り入れますけれども、警察官が街頭指導におきまして一日十件以上、交通一口アドバイスをやるというようなことで高齢者の指導に当たっております。 86 ◯高橋委員 高齢化社会ということで、我が国の高齢化率も、年間コンマ五%ふえるというような大変な進展を見ているわけです。先般、私も地元の敬老会等に参加いたしましたけど、本当に毎年どんどん高齢者がふえていらっしゃるという現状でございます。  特に地方におきましては、本当、高齢化率が四〇%あるいはそれを超えているというようなところもございますし、今、シミュレーターという話もありましたけれども、これは機械ですかね、初めて導入ということでございますけれども、これは今、何台あるんでしょうか。  それと、これから高齢化社会が進展していく。当然高齢者の事故はふえていく。予防のためのこういう講習等はしなければいけない。だけど、警察官の人数は限られていく。そういった中で、交通安全協会あるいは地方自治体、いろいろ連携をとりながら指導をされていかなければいけないと思うんですけれども、今後ふえていく高齢者に対して果たして対応できていくのかなあと、指導の方がですね。交通安全協会にいたしましても、免許証が三年から五年になったということで、歳入の方も減になってこようかと、そちらの方も厳しいかとは思うんですが、そこら付近の今後の方策についてお聞かせをいただきたいと思います。 87 ◯堀之口交通企画課長 まず、このシミュレーターの件でございますけれども、現在、一台でございます。  それと、高齢者に対する指導関係でございますけれども、安全協会やいろんな団体を通じましてあるいはマスコミを通じての広報などもやっております。現在、特異な形では、高齢者の集まるお寺の方でお坊さんに一口アドバイスをしていただいたり、あるいはお医者さんにお願いしたり、それからまたいろんな高齢者が集まるところにはこちらから出前方式で出ていきまして、いろんな方に一口アドバイスをするというふうな形で、いろんな形をとっております。
    88 ◯村方交通部参事官 高齢者の方で運転免許を持っておられる方もおられるわけであります。その方々が免許の切りかえの際の講習、更新時講習と言っておりますが、そのときは高齢者だけを絞りまして、高齢者学級ということで、お年寄りを的に絞った指導・講習というのも実施しております。 89 ◯枦 交通部長 高齢者が、死亡者の中で占める比率というのは高い。今、それぞれ答弁させていただいたように、警察独自でやれることについては一生懸命やっているつもりなんですが、先般といいますか、先生方に各市町村ごとの交通事故の発生状況を御理解いただくために、資料を配付してあろうかと思います。御案内のとおり、警察が行うべき安全指導活動といいますか、そういう責任は当然、警察にもあるわけですけれども、各自治体の方にも責任があるわけでございまして、そこら辺の御協力といいますか、活動もよろしくお願いしたいという趣旨も含めて資料をおつくりし、毎年、各市町村にも配布いたしているところでございます。  それと、いろんな福祉の活動といいますか、高齢者が集まる場があるわけでございます。そういう場についても、福祉の関係の方々に指導していただくこともですが、連絡をいただければ警察の方からも行って、直、実態を交えながらの話もするように指導をしております。  それから機器の活用といいますか、先ほど「さわやか号」の話が出ましたが、あの「さわやか号」という車の中に、実験・体験できる資機材を積んでいるわけです。それで自分の体力と車の流れに応じた行動がとれるように体験してもらう。あるいは先ほどシミュレーターの話が出ました。歩行者向けのシミュレーターですが現在一基ですけれども、将来については、先生方の御協力を得ながら整備していけたらとも思っております。  また、免許の切りかえの際は、高齢者については、特別な講習も受けなければ更新ができないというような制度もございますし、切りかえを行う安全センターにはそういう高齢者向けの教育のためのシミュレーターもございます。そういうこと等を活用しながら、今後、高齢者の死亡事故の抑止に努めてまいりたいというふうに考えております。 90 ◯高橋委員 高齢者と申しましても、ことし鹿児島県内でも百歳以上の方が三百二十六名でしたか、そして全国でも一万一千三百四十六名、大変な数で、もう九十歳と言えば、まだ若いのかなというぐらいの感じを受ける昨今の現状になってきたわけでございます。実技の指導というのは我々もそうですけれども、走ってみることによって自分の体力がわかるというようなことで、横断歩道なんかの場合も、実際本当に渡れるという感覚で渡って事故に遭われるケースが非常に多いと、自分が果たしてどの程度の距離に来たら渡れるのか、高齢者の方々に自分の体力を理解していただいて、現実に事故から身を守るという指導をしていただくと。  実技指導、これは非常に大事なことではなかろうかと思いますし、また今言われましたように、各市町村、自治体、そこら付近の協力というものも、かなりのウエートでいただかなければいけないのかなと思いますし、そこら付近へ連携をとっていただいて、何とかこういう実技指導なんかももっとふやしていただければありがたいなと思っております。どうかよろしくお願いいたします。  終わります。 91 ◯田畑委員長 ほかにないようですので、これで県政一般に関する質問を終了いたします。 92 ◯四元委員 皆さん方にも事前に御相談いたしておりますが犯罪被害者救済制度の充実を求める意見書について、御協力をいただきたいと思います。  御承知のとおり、犯罪や交通事故の被害に遭われた方々は大変御苦労をされておるわけでありますが、身体的、精神的苦痛ということで、これについての救済制度はあるわけですけど、まだまだ不十分であると。  したがって今回、この被害者への経済的救済を充実させ、また精神的なケアを行えるような支援も拡大をしていきたいと、そのような制度を構築することを求める意見書を発議いたしたいと思いますので、委員の方々の御協力よろしくお願い申し上げます。 93 ◯田畑委員長 ただいま四元委員から、犯罪被害者救済制度の充実を求める意見書を提出したいという御意見がありました。  いかがいたしましょうか。    [「異議なし」という者あり] 94 ◯田畑委員長 全員御賛同が得られましたので、当委員会所属全議員による意見書を発議することに決定いたしました。  なお、文案等については当席に一任願いたいと思いますが、差し支えございませんか。    [「異議なし」という者あり] 95 ◯田畑委員長 御異議ありませんので、そのように取り計らいます。  以上で、警察本部関係の審査を終わります。  御苦労さまでした。  続いて、出納室、各種委員会関係の審査であります。  執行部入れかえのため、暫時休憩いたします。         午前十一時三十四分休憩      ────────────────         午前十一時三十六分再開 96 ◯田畑委員長 再開いたします。  ただいまから、出納室、各種委員会関係の審査を行います。  議案第七九号の歳出予算及び債務負担行為補正並びに議案第九二号事務の受託に関する協議について議決を求める件を一括議題といたします。  まず、議案第七九号の歳出予算及び債務負担行為補正について、庁舎管理課長の説明を求めます。 97 ◯相星庁舎管理課長 庁舎管理課関係の補正予算について御説明申し上げます。  予算に関する説明書は十五ページ、議案書は三ページ、議案等説明書は五ページでございます。  以下、議案等説明書により御説明申し上げます。お手元の議案等説明書の五ページをお開きください。  第八目財産管理費で六千八百五十三万二千円の補正予算をお願いしております。  まず、財産維持管理事業でございますが、百五十九万一千円の補正をお願いしております。これは、県庁舎の電話交換業務に要する人件費でございます。  次に、財産維持補修事業で一千百九十七万一千円の補正をお願いしております。これは、川内市にあります職員の公舎が老朽化により使用できなくなったことから、これの解体撤去に要する経費と、屋久島合同庁舎に電気自動車が導入される予定でありますので、この電気自動車の充電用電源の設置に要する経費でございます。  次に、空港駐車場管理事業で三千九百六十八万三千円の補正をお願いしております。これは、五月の連休や年末・年始等の旅行者が集中する時期に空港駐車場が混雑しますことから、混雑を緩和し、利用者の利便が図られるよう駐車区画を増設する経費でございます。  次に、合同庁舎整備事業として一千五百二十八万七千円の補正をお願いしております。これは、現在、鹿児島合同庁舎の仮庁舎として使用しております旧県庁舎北別館附属棟の解体設計等に要する経費でございます。  次に、債務負担行為について御説明申し上げます。  予算に関する説明書は四十二ページ、議案書は五ページ、議案等説明書は六ページでございます。  議案等説明書により御説明申し上げます。  先ほど合同庁舎整備事業として、旧県庁舎北別館附属棟の解体設計等に要する経費の補正をお願いしたところでございますが、旧県庁舎北別館附属棟と建設予定の県民交流センター地下部分とが一部重なりますことから、県民交流センターの十五年春オープンのためには、この旧県庁舎北別館附属棟を早期に解体しなければならないこと、またこの解体工事の期間が平成十一年度から十二年度の二カ年にわたりますので、今回、債務負担行為をお願いするものであります。  なお、限度額は一億二千五百七十九万四千円でございます。  以上で、庁舎管理課の説明を終わります。 98 ◯田畑委員長 次に、議案第九二号について、人事委員会事務局職員課長の説明を求めます。 99 ◯黒岩人事委員会事務局職員課長 人事委員会事務局関係の予算外議案、事務の受託に関する協議について議決を求める件について御説明します。  議案書は三十三ページから三十四ページ、議案等説明書は七ページでございますが、議案等説明書により御説明します。  七ページをお開きください。  今回提案しております議案は、平成十二年度からスタートします介護保険事務を共同処理するために設立されました姶良・伊佐地区介護保険組合、曽於地区介護保険組合、肝属地区介護保険組合、種子島地区介護保険組合及び日置広域連合の五団体から、公平委員会の事務を委託したいとの申し出がございまして、これを受託するに当たり、各組合との間に規約を定めることを協議することにつきまして、地方自治法の規定に基づき、県議会の議決を求めるものであります。  それでは、規約案の内容について御説明します。  まず、受託する事務の内容、これが公平委員会の事務ということになりますが、三つございます。  一つは、職員の勤務条件等に関する措置の要求に対する審査判定で、二つ目が、職員に対する不利益処分についての不服申し立てに対する裁決または決定でございます。そして三つ目が、その他法律に基づく公平委員会の事務ということで、職員団体の登録等の事務があります。  次に、経費の負担でございますが、基本的には各組合が負担しますが、別途、組合と県が協議して定めることとしております。  これまでの例によりますと、経常的経費としまして年四千円、そして不服申し立て等がありました場合は、臨時的経費として実費を徴収するということになります。  なお、施行期日は、平成十一年十一月一日であります。  また、参考までにこれまでの受託状況を示しておりますが、七十五の市町村及び五十六の一部事務組合の公平委員会の事務を受託しておりまして、今回の五団体の受託により、合計百三十六団体の公平委員会の事務を受託することになります。  なお、介護保険関係につきましては、あと一団体、屋久島広域連合から事務委託の申し出がなされる予定でありまして、十二月議会に提案することとしております。  以上で説明を終わります。 100 ◯田畑委員長 以上で説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。  質疑はございませんか。    [「なし」という者あり] 101 ◯田畑委員長 質疑がないようでございますので、これで質疑を終了いたします。  これより採決を行います。  きのうから採決を留保してまいりました議案第七九号並びに議案第九二号について、取り扱い意見をお願いいたします。 102 ◯四元委員 議案第七九号及び議案第九二号については、いずれも原案のとおり可決ということでお願いをいたします。 103 ◯田畑委員長 原案可決の御意見でありますが、ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 104 ◯田畑委員長 ほかに御意見もないようですので、いずれも原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 105 ◯田畑委員長 御異議ありませんので、議案第七九号及び議案第九二号については、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。  次は、県政一般についてであります。  質問はありませんか。 106 ◯加治屋委員 二、三年前でしょうか、各種県税とかあるいは各部の融資制度等の滞納が非常に多いので、回収のプロジェクトチームをつくり、当時の吉留出納長さんが委員長になられて回収に努力をしていただいて、その年その年、成果が上がっているということは御報告いただいて、喜んでおりますが、出納長がおかわりになって、そのプロジェクトの委員長は高田出納長になっておられるんですか。 107 ◯堀口会計課長 プロジェクトチームそのものは総務部所管とたしか思っております。ただ、出納長はそのままプロジェクトチームの委員長という形でなっているかと思います。 108 ◯加治屋委員 その回収あるいはどういうものが対象になっているとか、あるいはどういうメンバーでどういうふうにされているとか、ここ、総務部の方ですね。 109 ◯堀口会計課長 大変申しわけございませんが、私どもプロジェクトチームの中には入っておりませんので、御理解いただきたいと思います。 110 ◯加治屋委員 私は出納の方でお聞きすればいいのかなあって思っていたもんですから。委員長、申しわけありません。 111 ◯田畑委員長 ほかに質問はございませんか。    [「なし」という者あり] 112 ◯田畑委員長 それでは、ほかにないようですので、県政一般に関する質問を終了いたします。  これで、出納室、各種委員会関係の審査を終わります。  以上で、今回総務警察委員会に付託されました議案等の審査はすべて終了いたしました。  なお、委員長報告の文案は当席に御一任願いたいと思いますが、差し支えございませんか。    [「異議なし」という者あり] 113 ◯田畑委員長 御異議ありませんので、そのように取り計らいます。  次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条に基づく閉会中の委員会活動についてでありますが、請願陳情以外の案件にかかわる閉会中の継続審査事件については、前回のとおり、行財政対策について、消防防災対策について、警察行政についての三項目といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 114 ◯田畑委員長 御異議ありませんので、そのように決定をいたしました。  以上をもちまして、当委員会の日程はすべて終了いたしました。  これで、閉会いたします。  御苦労さまでした。         午前十一時四十七分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...